田舎で生活することのメリットとデメリット
もともと岩手の片田舎出身の私は、田舎に暮らすことがどういうことか、少しはわかっているつもりです。便利な交通網はないし、面白いスポットもない。
そのかわり、手付かずの自然があったり、ゆったりとした時間が過ごせるといういったメリットもあります。
今、田舎への移住が少しだけ話題になっていますが、自分も生まれ育った地元で生活するということを妄想がてら考えてみました。
1.まずは仕事
興味本位で、求人情報を見てみると、工場の作業、飲食などのサービス業、がほとんどで、あまり多様性がない印象を受けました。
これは、都市にしかない企業や職種というものが多く存在し、そこでエコシステムのようなものが存在しているからでしょう。
もちろん、ネットのみで完結する仕事や、ネット上で稼ぐということもできなくはない時代なので、ここは工夫のしがいがあります。
2.ビジネスチャンスはあるか
では、逆に地方を見てみると、地方にしかないものももちろんあります。
- 広大な土地と自然
- 高齢者
- 農業
これらの中でもっとも魅力的なのはやはり広大な土地と自然です。私も都会の手狭な暮らしになれましたが、やはりひろびろとしたスペースに憧れます。もちろん、田舎なら、スケボーだって、サーフィンだって、バイクだって、自転車だって、キャンプだって、スキーだって、ドローンだって、のびのびとできます。むしろこれらのアクティビティを生活の中心においている人は、田舎に向いていると思います。
さて、田舎において、ビジネスチャンスという観点から考えると次の2つが有望ではないかと思います。
ひとつは、広大な土地を利用したビジネス。再生可能エネルギー、モビリティ系の自動走行のテスト、ドローン、ロボット技術の実験、等の様々な実験。
こうしたテクノロジーの実験の場として、田舎をもっと活用してもいいと思います。
ふたつめは、農業。農業は基本的には田舎でやるほうが圧倒的に安価に生産できるというメリットがあります。しかし、生産地から消費地の東京などへの輸送費が高くつきます。物流管理もコストアップの原因です。これらのコストを劇的に下げるためには、物流・交通革命が起きること。自動運転、超高速鉄道、個人による宅配・輸送。
こういう、輸送・交通革命は、今後地方と都市の距離を大きく縮めてくれます。むしろ、田舎、都会というくくり方も古いものになるでしょう(そういう社会になってほしい。)。
今、世界で起きているテクノロジーの進歩は、田舎の生活を劇的に変えてくれるかもしれません。