Individualist is Post Minimalist

ものを持たないミニマリストは、自由に生きるためのきっかけに過ぎません。ポストミニマリストは、自由で人生を楽しみ、かつ責任のある生き方だと思います。そのための新しいライフスタイルを追求するためのブログです。

読みやすい池井戸潤の小説はストレス発散の特効薬だ

最近、池井戸潤の小説にハマっている。ドラマ「半沢直樹」の影響も少しはあるが、この著者の作品は本当に面白い。まだ池井戸作品は、3作しか読んでいないが、早く他の作品も読みたい。私が考える池井戸作品の魅力は、以下のとおりだ。

 

1.読みやすい

引き込まれるプロローグ。小難しい表現や指摘な表現はさけ、多くの人が分かる表現を使っている。そのため、読んでいてつっかえることがなく、どんどん先を読みたくなるし、読みやすい。この、読みやすさ、いままで小説を読む際に気にしたことはなかったが、歳を重ねてようやく重要だと気付いた。読みやすさを無視した難しい文体のものは、自ら多くの読者を遠ざけているようなものである。読みやすくすることで、作者のディテールが伝わならないこともあるかもしれないが、読みにくい文章だと、結局そのディテールに誰も気づいてくれない。やっぱり、読みやすい作品はそれだけでもすばらしいと感じる。

 

2.ある意味ベタで痛快なストーリー

池井戸作品を私なりに分解するとこんなかんじだ。

 

銀行 × 技術系企業 × 普通の範囲で優れた主人公達 × わかりやすいくらいゲスで卑劣な敵 × ピンチからの逆転劇

 

普通の生活ではあまり見受けない、わかりやすいくらいいやな奴をとっちめるシーンは、痛快の極みである。必ず、逆転劇があると信じて読み進めるのだが、それでもやっぱり敵ととっちめるシーンは痛快である。これはストレスに対する最高の特効薬のようなもので、読み終えた時、胸が熱くなり、暖かくなる。

 

今、「下町ロケット」「民王」「ルーズベルト・ゲーム」を読み終えたばかりであるが、いよいよ半沢シリーズにも手を出そうかと思っている。