早く帰ろう!Sheryl Sandbergのように
以下の記事を読んで、マジ!って、驚いてしまった。FacebookのCOOであるSheryl Sandbergが毎日5時半に退社し、6時には家について、子供と一緒に夕飯を食べているらしい。この記事は、ぜひ、子供を持つお父さん方に読んで欲しい(動画を含めて)。
Sheryl Sandberg Leaves Work at 5:30 Every Day — And You Should Too
この記事でも触れているのであるが、早く退社することは、恥ずかしかったり、怠け者と思われることが怖かったりする。この感覚は、アメリカでも日本と同じように、ネガティブなものと捉えられているようだ。ただ、感覚的には、日本の方が、よりネガティブと捉える傾向が強いような気がする。
こちらのホットエントリーの記事にもあるように、日本では、どうも早く帰ることは、勇気がいる行為であることは、間違いないようである。特に、上司に気に入られるためには、残業+夜のお付き合いは、ある程度致し方ない。
私は、昔から同僚よりも早く帰ることを心がけており、組織での立場が上になればなるほど、もっと早く帰りたいと思っている。私が”早く帰る方の人”になったのには理由がある。常に、本業以外にやりたいことがあるからだ。
私は、化学系の大学院で研究活動をしていた時、なぜ、化学系の研究室は朝から晩まで、働き続けなければならないのか非常に疑問に思った。知力に勝負するはずの学界でも、体力勝負がやはり有効な手段だと思われているのだ。私は、資格取得の勉強をしていたため、研究室を早く出ることを日課にしていたが、指導教官の目を非常に気にしていた。精神的にも本当に辛かった。でも、なんとか、3年間研究生活を終え、早く帰ることに関して自信がついた。研究の方では、指導教官の評価は低かったかもしれない。しかし、勉強の成果が実り、無事就職できたことは、本業以外に何かを持ち、そのために早く帰ることは間違っていないと思っている。
今、私にとっての本業以外の何かは、子育てなのかもしれない。私自身、家事をそれほど手伝わないし、できた父親ではないが、子供と一緒に夕飯を食べること自体は、Sheryl Sandbergよりはずっと簡単にできるはずだ。そして、進学塾にいれるよりもずっと効果的な子育ての方法だ。
ただ勘違いしてはならないのは、早く帰ることは手段であり、目的は早く帰ってする何かである。ただ、その何かが見つけられない人は、この早く帰る事自体を目的にしてしまうのもありだ。あなたが早く帰ることで、あなたの周りも早く帰りやすくなる。草の根の社内運動をしていると思って、早く帰ろう。もし、子供がいるなら、早く帰る目的は迷う必要がない。
私の場合、幸いにはこれまで上司に恵まれ、早く帰ることでとやかく言われたことがないが、私が上になったら部下にとやかく言いたい。早く帰ろうよと。